印刷の工程・カラー印刷について

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印刷の工程・カラー印刷について

印刷物ができるまでの工程を紹介します。
現在ではDTP化(コンピュータ化)が進み、プリプレス(印刷を行うまでの工程)のほとんどをコンピュータで行うことができますが、 今回は工程をよりわかりやすくするため従来の工程をご説明します。


企画・デザイン

[1]
印刷物の種類は、カタログ、パンフレット、ポスター、チラシ、など様々です。 お客様と打合せを行いどのような用途で使用されるのか 等などのご要望を聞き、お客様の目的を実現するために、最適な印刷形態や紙の種類を選択したり、一番効果的な印刷物の使い方をご提案します。

[2]
お客様の予定している宣伝日程や、イベント等の日程に間に合わせるよう、納期のスケジュールを決めていきます。

[3]
企画段階で決まった内容に基づき、文章の紙面割り付けを行い、書体を決め、イラストや写真の大きさ、色、位置を考え、配置していき原稿を作成します。

[4]
DTP(DeskTop Publishing)化により、これらの作業をパソコン(Mac、Windows)でデザインレイアウトしていきます。 一般的なソフトとしては、ページ編集・レイアウト・文字組版のQuarkXPress、InDesign、絵画やグラフ作成などのIllustrator、画像処理ソフトのPhotoshopなどのソフトが用いられます。


写植・版下

[1]
写植とは写真植字の略で、写植機で指定した文字を1字ずつ印字する作業の事です。また、写真植字の仕組みを使って印字したものも写植と呼びます。

[2]
文字がネガの状態で並んでいる写植機の文字盤から、レンズを通して光の感光により印画紙に文字を焼き付け印字します。

[3]
このようにして写植された文字は台紙に貼られ版下が作られます。版下とは、印刷工程において製版(下記参照)を行うための原稿です。 版下は、白くやや厚めのアート紙やケント紙などに、写植文字や図版などの部品を貼り付けて作成し、印刷工程に回せる品質に仕上げます。

[4]
また、この段階で版下が指示原稿の内容と合っているかどうか、文字の入れ間違いや写真の位置など細部までチェックします(文字校正)。 誤字・脱字の訂正、用事・用語の整理とともにページレイアウト見出しの書体の大きさなど様々な指定を行います。

※現在ではDTP(Desk Top Publishing)化により、直接製版フィルムを出力する、もしくは直接プレート(刷版)に出力することが一般的になってきています。


製版(せいはん)

[1]
版下をもとに、写真などを取り込んで、印刷機にかけられる状態までにする工程を製版といいます。カラー印刷の場合、印刷用の4色分版フィルムとして出力します。

[2]
最終チェックの後、刷版焼き付けの工程へと移されます。


刷版(さっぱん)

[1]
製版工程で出力された4色分版フィルムを印刷するための版材に焼き付けます。アルミの版の上に特殊な薬剤が塗布されており、 これをプレートセッターで焼き付けることで印刷用の刷版を作成します。この工程を刷版といいます。

[2]
最近ではパソコンからデジタルデータを直接版材(刷版PS版)に焼き付ける、CTP(Computer To Plate)による工程が一般的になりつつあります。

[3]
刷版にはアルミ製以外にも「シルバーマスター」「ピンクマスター」などがあります。


印刷

[1]
サイズ、部数などから適切な印刷機械を選択し、指定された用紙に、指定されたインキで印刷を行います。

[2]
カラー印刷は基本的にCMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)インキの4色を刷り重ね印刷物が出来上がります。特別に調合したインキ(特色インキ)で印刷する場合もあります。


後加工

[1]
印刷物を仕上げるために刷り終わった印刷用紙を加工をします。

[2]
加工には、指定された寸法に印刷物を切る「断裁」、印刷物を折る「折り」、複数ページを本のように仕上げる「製本」などがあります。

[3]
その他にも
・ニス引き加工・マットニス引き加工・ミラーPP加工・マットPP加工・ラミネート加工・箔押し 

などの加工があります。


カラー印刷について

紙に印刷する印刷物では"色の3原色"とさらによく使われる"黒色"の4色で
カラーを表現しています。
簡単な説明を載せておきますのでご参考にして下さい。

原色(光の3原色/色の3原色)

[1]
私達が視覚できる色はフルカラーで物質には、さまざまな色があります。
これらの色は「基本となる色(以下:原色)」の組み合わせで表現することができます。
例えば紫色は青色と赤色を混ぜることによって表現することができます。

[2]
さらに原色には"光の3原色"と"色の3原色"の合計6原色があり、
これらは他の色を混ぜ合わせても作り出すことができません。

[3]
"光の3原色"は、赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)の3色です。
これらは組み合わせて混ぜれば混ぜるほど明るくなる特性をもっており、
この3色全てを均等な配分で重ねると白になります。
"光の3原色"はそれぞれの頭文字をとってRGB(アールジービィ)などと言います。

[4]
"色の3原色"はシアン(Cyan)、マゼンタ(Magenta)、イエロー(Yellow)の3色です。
"色の3原色"は"光の3原色"とは反対に色を重ねるごとに暗くなり、
色を等量で混ぜ合わせると黒色になります。
それぞれの頭文字をとってCMY(シーエムワイ)などと言います。
また、日本語ではアイ、アカ、キなどと表現します。
シアン色やマゼンタ色は日常生活ではなじみが薄くイメージしにくいと思いますが
シアン色は水色、マゼンタ色はピンクのような色です。

原色(光の3原色/色の3原色)

色の3原色(CMY)+黒(K)の合計4色で印刷します。

[1]
オフセットカラー印刷では"色の3原色"で印刷を行います。これら3色の混合によってあらゆる色彩を表現することができます。

[2]
しかし実際の印刷ではシアン(Cyan)、マゼンタ(Magenta)、イエロー(Yellow)の原色のインキを混ぜ合わせて、事前に印刷する色を作ったりはしません。 ましてカラーの印刷では何色もつくることになり事実上不可能です。
そこでオフセット印刷では「網点(あみてん)」という小さな点を使います。

[3]
カラーの印刷の場合、単位面積当たりのシアン(Cyan)、マゼンタ(Magenta)、イエロー(Yellow)の原色の網点の量でさまざまな色を表現しています。
例えばオレンジなら マゼンタ50% + イエロー50% の原色の網点をそれぞれ印刷することで表現しています。
また、このように同じ場所に原色の網点を印刷してカラーを表現することを"掛(か)け合せ"などといいます。

[4]
"色の3原色"の場合、黒色は3色を等量で混ぜ合わせることで表現できますが

■シアン(Cyan)、マゼンタ(Magenta)、イエロー(Yellow)の原色の掛け合せだけで印刷した場合、
 ほんの少しの網点のズレで細い黒色部分がズレる。
■黒色はよく使う(黒を1色で済ませることができる)。
■黒をきれいに印刷する。

などの理由で黒(ブラック:Kと表現する。)を3原色に加えたCMYKの4つの基本色で印刷します。また、 CMYにKを加えた4つの基本色をプロセスカラーと呼び"色の4原色"といいます。


特色(とくしょく)

[1]
理論上CMYKのインキ(プロセスインキ)で全ての色が再現できるはずですが、プロセスインキで表現の難しい色や、インキの特性上再現不可能な色を補う為に、特に調合
したインキで印刷する色のことを特色(とくしょく)といいます。

[2]
特色には例えば、金、銀、パールなどの成分が入った特殊な色や、ショッキングイエロー、ショッキングピンクなどの蛍光色、などがあります。
また、オフセット印刷では網点の量で色を表現するため、例えば薄いピンクはマゼンタ(Magenta)の10%の濃度となり、本来の色より鮮やかさがなくなります。 そこで、薄いピンクのインキを使って印刷する場合、薄いピンクが特色となります。従って特色といっても濃度や鮮やかさにこだわらなければ4原色で印刷できるものもあります。

[3]
また名刺や小冊子など簡単な印刷物で、黒と青色などの2色で印刷を行う場合の青色も特色となります。

[4]
特色インキは既に各インキメーカーから多くの種類が発売されています。
各インキメーカー独自の色見本帖があり、名前や番号で特色インキを指定することができます。


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